「ベンチプレスで肩を痛め、ショルダープレスをすると激痛が走る」。そんな状態でも肩を肥大させることは十分に可能です。関節の挟み込み(インピンジメント)が起きる動作を完全に排除し、安全な軌道で筋肉だけを燃やすペイン・フリー(無痛)のプログラムです。
01種目1:チューブ・エクスターナルローテーション
目的:ローテーターカフ(棘下筋・小円筋)のウォームアップと関節の安定化。
セット数:3セット
回数:20回
ポイント:ごく軽いチューブを用い、脇にタオルを挟んで肘を固定します。痛みがない範囲で腕を外側に捻り、関節内を温めて滑りを良くします。
02種目2:ライイング・ケーブル・アップライトロウ
目的:肩関節への負担がゼロの状態で、三角筋中部を強烈に収縮させる。
セット数:4セット
回数:12〜15回
ポイント:床に仰向けに寝た状態で、下段のケーブル(ストレートバー)を胸に向けて引き寄せます。立って行うより重力が関節にかからず、安全かつストリクトに効かせることができます。
03種目3:スキャプラプレーン・ケーブル・レイズ(片手)
目的:インピンジメントを回避する安全地帯(スキャプラプレーン)でのストレッチ負荷。
セット数:各腕 3セット
回数:15回
ポイント:ケーブルを背中側ではなく、体の少し「前」から通し、斜め30度前方に向かって引き上げます。肩峰下のスペースが確保されるため、痛みを全く感じずにサイドを追い込めます。
プレスの代替について
このプログラムにプレス種目は含まれませんが、胸のトレーニングで大胸筋上部を鍛えていれば、三角筋前部は十分に成長します。痛みが完全に消えるまでは無理にプレスを行わないでください。
まとめ
関節の痛みは「これ以上やると壊れる」という体からの最終警告です。種目への固執(エゴ)を捨て、痛みのない軌道を探し出す知性こそが、最強の鎧となります。
