STRENGTH ARTS
サイドレイズのグリップと手首:前腕に逃がさない握り方
MECHANICS 5 minLEVEL: 初級

サイドレイズのグリップと手首:前腕に逃がさない握り方

強く握りすぎると、肩ではなく腕のトレーニングになる

SA
STRENGTH ARTS LAB
VER 1.0.0

「サイドレイズをやると、肩より先に前腕がパンパンになってダンベルを持てなくなる」。これは多くの初心者が直面する壁です。人間の体は、末端(手)に強く力が入ると、その近くの筋肉(前腕・上腕)が連動して緊張してしまう「放散(Irradiation)」という仕組みを持っています。

01ダンベルは「指のフック」で引っ掛けるだけ

ダンベルのシャフトを親指も含めて強くギュッと握り込むと、前腕の屈筋群が強く収縮します。そのまま腕を上げると、前腕と上腕二頭筋の力を使ってダンベルを持ち上げることになり、三角筋中部への負荷が激減します。

これを防ぐには「サムレスグリップ(親指を巻かない)」、あるいは「親指と人差し指を軽く添え、中指・薬指・小指の3本でフックのように引っ掛けるだけ」の握り方に変更します。手の中を卵が一つ入るくらいフワッとさせておくのが理想です。

02手首の角度(掌屈と背屈)

手首をピンと真っ直ぐに伸ばしたままレイズを行うと、テコの原理によって手首の関節に大きな負担がかかり、無意識に腕全体に力が入ってしまいます。

プロビルダーの多くは、手首をほんの少し「下(または内側)」にダラッと曲げた状態(掌屈気味)でサイドレイズを行います。これにより手首のテンションが抜け、肘から先が「ただのロープとフック」になり、肩の筋肉だけで重さをダイレクトに引き上げることができるようになります。

  • NG:手首を固定し、ダンベルを強く握りしめる
  • OK:手首の力を抜き、指の引っ掛かりだけでダンベルをぶら下げる

まとめ

サイドレイズにおいて、手から下(前腕・手首)は「ダンベルと肩を繋ぐただの鎖」です。鎖に力を入れる必要はありません。意識をすべて「肘」から上(肩)に集中させてください。