STRENGTH ARTS
肩の怪我(インピンジメント)を防ぐ絶対法則
REHABILITATION 7 minLEVEL: 初級

肩の怪我(インピンジメント)を防ぐ絶対法則

なぜ肩トレで「コキッ」と鳴ったり痛むのか

SA
STRENGTH ARTS LAB
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「サイドレイズをすると肩の奥で引っかかる感じがする」「プレスで下ろした時に刺さるような痛みが走る」。これは肩峰下インピンジメント(挟み込み症候群)と呼ばれる、トレーニーの職業病とも言える怪我のサインです。

01インピンジメント(挟み込み)のメカニズム

肩関節の屋根にあたる「肩峰(骨)」と、腕の骨「上腕骨頭」の間には、腱や滑液包というクッションが通る狭い隙間(肩峰下スペース)があります。

腕を横に上げる際、上腕骨が関節内でスムーズに転がらずに上にズレてしまうと、この隙間で腱が骨と骨の間に【挟まれ(インピンジ)】て削られ、激しい炎症と痛みを引き起こします。これが五十肩や筋トレによる肩の痛みの正体です。

02「スキャプラプレーン(肩甲骨面)」という安全地帯

人間の肩甲骨は、真横(真横を0度とした場合)にあるのではなく、体の前方に約30度〜45度傾いて肋骨の上に乗っています。この肩甲骨の傾きに合わせた面を「スキャプラプレーン」と呼びます。

サイドレイズやショルダープレスを行う際、腕を体の「真横(180度)」で動かすのは関節にとって不自然であり、インピンジメントの確率が跳ね上がります。腕は常に体の【少し前(30度斜め前)】に出した状態(スキャプラプレーン上)で動かすのが、関節への負担を最小限にする絶対の法則です。

アップライトロウの危険性

バーベルを顎の下まで引き上げる「アップライトロウ(ストレートバー・狭い手幅)」は、肩関節を極度に内旋させながら挙上するため、世界で最もインピンジメントを起こしやすい種目の一つです。代わりにダンベルを使うか、ケーブルを使用してください。

03ウォーミングアップと外旋運動

肩トレの前に、ローテーターカフ(回旋筋腱板)を温めることが必須です。特に「外旋(腕を外に捻る)」の動きを行う棘下筋や小円筋が活性化すると、上腕骨が関節の下にカチッと収まり、隙間が広がるため挟み込みが起きにくくなります。

軽いチューブ等を使って、インターナル/エクスターナルローテーションを各15回行ってからプレス種目に入りましょう。

まとめ

肩の痛みは「筋肉痛」ではなく「関節の破壊」のサインです。違和感を感じたら、重量や軌道が骨格に合っていない証拠。直ちにフォームを見直してください。