STRENGTH ARTS
血流制限(BFR/加圧)トレーニングと究極のパンプ
PHYSIOLOGY 6 minLEVEL: 上級

血流制限(BFR/加圧)トレーニングと究極のパンプ

軽い重量で脳を騙し、成長ホルモンを分泌させる

SA
STRENGTH ARTS LAB
VER 1.0.0

関節が痛くて重いダンベルが持てない、あるいはトレーニングの最後に腕を破裂するほどパンプさせたい。そんな時に絶大な効果を発揮するのが、腕の付け根に専用のベルトを巻いて行う「血流制限(BFR:Blood Flow Restriction)トレーニング」です。

01代謝ストレスの極大化(オクルージョン)

腕の静脈(戻る血流)を適度に制限した状態で軽い重量(1RMの20〜30%程度)のカールやプレスダウンを行うと、筋肉内に乳酸などの代謝物が異常なスピードで蓄積します。

血流が制限されているため代謝物は逃げ場を失い、脳は「筋肉が極限の危機(超高重量を扱っている)に陥っている」と錯覚します。その結果、通常のトレーニングの何倍もの成長ホルモンが分泌され、強い筋肥大シグナルが発生します。

02速筋繊維の早期動員

通常、軽い重量では「遅筋(持久力のある筋肉)」しか使われません。しかしBFR環境下では筋肉が極度の酸欠状態になるため、遅筋がすぐに疲労し、普段は重い重量でしか活動しない「速筋(肥大しやすい筋肉)」が軽い重量でも強制的に動員されます。

関節への負担(物理的ストレス)はほぼゼロなのに、筋肉への化学的ストレスはMAXになるという魔法のような現象が起こります。

専門知識なしで行う危険性

適当なゴムチューブ等で強く縛りすぎると、動脈血(行く血流)まで止まってしまい、血栓や神経障害を引き起こす極めて危険な状態になります。必ず専用のベルトを使用し、正しい圧力を設定できる環境で行ってください。

まとめ

重いものを挙げることだけが筋トレではありません。細胞内の環境を人為的に過酷な状態に操作し、ホルモン分泌を引き出す化学的アプローチは、腕を太くする強力な武器となります。