STRENGTH ARTS
回旋筋腱板(ローテーターカフ)のメンテナンス
REHABILITATION 6 minLEVEL: 中級

回旋筋腱板(ローテーターカフ)のメンテナンス

見えない筋肉が、見える筋肉の限界を決める

SA
STRENGTH ARTS LAB
VER 1.0.0

ローテーターカフ(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)は、肩関節の奥深くにあり、上腕骨が関節から外れないように引き寄せておく「靭帯のような役割」を果たす小さなインナーマッスル群です。ここが弱いと、表層のアウターマッスル(大胸筋や三角筋)が100%の力を発揮できません。

01脳の出力制限(シャットダウン)

「大砲(大胸筋)が大きくても、土台となるカヌー(肩関節)がグラグラなら大砲は撃てない」という有名な格言があります。

インナーマッスルが弱く関節が不安定な状態だと、脳は「これ以上強い力を出すと関節が外れて壊れる」と判断し、無意識のうちにアウターマッスルの出力を50%〜70%に制限(リミッター)してしまいます。これが重量が伸び悩む大きな原因です。

02専用のケアメニューを取り入れる

ローテーターカフは「重い重量」では鍛えられません。重いものを持つと即座にアウターマッスルに負荷が逃げてしまうからです。

チューブや1〜2kgの軽いダンベルを用い、肘を固定した状態での「エクスターナルローテーション(外旋)」と「インターナルローテーション(内旋)」を、週に2回、15〜20回の高回数でじっくりと行い、関節周りの安定性を底上げしてください。

  • 外旋(棘下筋・小円筋):巻き肩を防ぎ、ベンチプレスのボトムポジションを安定させる
  • 内旋(肩甲下筋):投球動作や、プル系種目の安定性を高める

まとめ

インナーマッスルのトレーニングは地味で、鏡で見ても変化が分かりません。しかし、この見えない土台の強さが、数年後のあなたのアウターマッスルの大きさと怪我の有無を決定づけます。