STRENGTH ARTS
スカルクラッシャーの真実:なぜ「額(おでこ)」に下ろしてはいけないのか
MECHANICS 6 minLEVEL: 初級

スカルクラッシャーの真実:なぜ「額(おでこ)」に下ろしてはいけないのか

ライイング・トライセプスエクステンションの関節力学

SA
STRENGTH ARTS LAB
VER 1.0.0

「スカルクラッシャー(ライイング・トライセプス・エクステンション)」は、上腕三頭筋に最大の負荷をかけられる最高のマスビルディング種目です。しかし、多くの人がこの種目で肘を痛めてしまいます。その原因は、文字通り「おでこ」に向かってバーを下ろしていることにあります。

01額に下ろすことの力学的欠点

腕を床と垂直(90度)に立てた状態から、おでこに向かってバーを下ろすと、肘関節の「一点」にのみ強烈な剪断力(せんだんりょく:関節を引き裂く力)がかかります。

また、腕が垂直に戻ったトップポジションでは、バーの重さが骨に乗ってしまうため、三頭筋から完全に負荷が抜けて(休んで)しまいます。

02「頭の奥(ベンチの端)」へ下ろす正解フォーム

スタートポジションから、腕の角度を頭側に「約15〜20度」傾けます(少しバンザイする形)。この傾きを維持したまま、バーをおでこではなく「頭の奥(頭頂部のさらに奥)」へ向かって下ろしてください。

これにより、肘関節だけでなく肩関節にも負荷が分散し、肘の痛みが完全に消えます。さらに、腕が常に傾いているためトップポジションでも三頭筋から負荷が抜けず、強烈なストレッチ(特に長頭)がかかるようになります。

EZバーの利用を強く推奨

ストレートバーで行うと、手首が不自然に捻られて手首も痛める原因になります。必ず「W」の形をしたEZバーを使用し、ハの字の角度で握ることで手首と肘を保護してください。

まとめ

スカルクラッシャーは「頭蓋骨」を砕くものではなく、「三頭筋の限界」を砕く種目です。腕の角度を少し倒すというたった一つの工夫で、肘の痛みから解放されます。