STRENGTH PROGRAMLEVEL: 中級
SA SPECIAL LECTURECODE: BP-ART-CNS-FATIGUE
オーバートレーニングと中枢疲労(CNS)の自己診断
ー 挙上スピードと握力低下から読み解く、神経系の回復シグナルとデロードの技術
読了時間: 8 minレベル: 中級
要約
過度の高重量セットを繰り返して疲弊した神経系は、回復までに多くの時間(1週間以上)を要することがあります。
1. 中枢神経疲労(CNS Fatigue)の発生メカニズム
ベンチプレスのような超高強度かつ複合関節運動は、一度に多くの運動単位を動員するため、中枢神経系に非常に高い負荷をかけます。中枢神経が疲れていると、脳からの「縮め」という電気の電圧が下がり、持っている筋力を十分に発揮できなくなります。
2. 中枢疲労をセルフ診断する「2つのチェック方法」
1. 【握力の低下】:朝起きた直後の握力が自己ベストより10%以上低下している場合、神経系が疲弊しているシグナルです。
2. 【アップでの挙上速度減衰】:いつも軽く上がるアップ重量が重く、遅く感じる場合も同様です。4〜6週間ハードに行ったら、1週間だけ意図的に「扱う重量を半分にする」デロード週を設定しましょう。
【サイン】神経疲労が溜まっている時の症状
「トレーニングのやる気が出ない」「関節が痛い」「最近よく眠れない」といった症状は、筋肉ではなく神経が疲れているシグナルです。根性で乗り越えようとせず、1週間ほど重量を軽くするなど、体を休ませる選択をしてください。
まとめ
強くなるためには、神経系を休ませる技術(デロード)が重要です。脳の電圧を常に最大に保ちましょう。