STRENGTH ARTS
ローイングの基本:厚みを作る「肩甲骨の寄せ」
MECHANICS 6 minLEVEL: 初級

ローイングの基本:厚みを作る「肩甲骨の寄せ」

ベントオーバーロウとシーテッドロウの正しい軌道

SA
STRENGTH ARTS LAB
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背中を横から見たときの「分厚さ」や、後ろから見たときの「鬼の顔のようなボコボコ感」を作るには、体の前から後ろに向かって重りを引く「ローイング種目」が必須です。しかし、多くの人が腕の力だけで引いてしまい、肝心の背中の中央部に効かせられていません。

01「肩甲骨を寄せる(内転)」がすべて

ローイングの主動筋は、僧帽筋の中部・下部と、その奥にある菱形筋です。これらは「左右の肩甲骨を背骨に向かって寄せる(内転)」ことで最も強く収縮し、背中の「厚み」を作ります。

バーを引く前に、まずは胸を高く張り、肩甲骨を背骨に向かってギュッと寄せる動作を先行させます。背中の中心に「梅干しを挟んで潰す」ような感覚を意識してください。肩甲骨が寄る前に肘を引いてしまうと、腕の力だけで重りを挙げてしまい背中には効きません。

  • 悪い例:背中が丸まったまま腕だけでバーを引く
  • 良い例:胸を張り、肩甲骨から先に動かし、最後に肘がついてくる
  • 意識:背中の中心で「ペンを挟む」イメージ

02引く位置でお腹の「ヘソ」を狙う

バーを胸(みぞおちより上)に向かって高く引くと、僧帽筋の上部(首の付け根周辺)ばかりがすくんでしまい、肩こりの原因になるだけで背中の中央・下部には効きません。

必ずお腹(ヘソや骨盤のあたり)に向かって、体のやや下側へ向かって低く引く軌道を意識します。こうすることで、広背筋の下部から僧帽筋下部にかけて、背中の最も大きな面積をダイナミックに使うことができます。

上体は45度でキープ

ベントオーバーロウを行う際、上体が起き上がりすぎるとただのシュラッグ(肩すくめ)になってしまいます。床に対して45度程度の上体角をキープし、お尻と太ももの裏(ハムストリングス)で姿勢を支えましょう。

03グリップ幅によるターゲットの変化

ローイングは「バーを握る幅」によって、背中のどの部分に効くかが明確に変わります。肩幅より広いワイドグリップで引くと、脇が開いて大円筋や僧帽筋中部など「背中の上部・外側」に負荷が集中します。

逆に、手幅を狭く(ナローグリップ)して脇をピッタリと締めて引くと、広背筋の下部など「背中の下部・内側」に強い刺激が入ります。自分に足りない部分に応じて手幅を使い分けるのが上級者への道です。

まとめ

ローイングは「腕で引く」のではなく「肘で後ろの壁を突く」イメージで行うと、自然と肩甲骨が寄り、背中に強い収縮を感じることができます。