「体幹トレーニング」の代名詞とも言えるプランク(フロントブリッジ)。何分間耐えられるかを競う人がいますが、ボディメイク(筋肥大や腹筋を割ること)を目的とした場合、長時間のプランクは極めて非効率です。
01アイソメトリックス(等尺性収縮)の限界
プランクは筋肉の長さが変わらない「アイソメトリックス(等尺性収縮)」という運動です。
筋肉を大きくする(筋肥大)ための最大の刺激は、筋肉が引き伸ばされながら力を出す「エキセントリック収縮」と、強く縮む「コンセントリック収縮」の繰り返しによって生まれます。
動かずにジッと耐えるだけのプランクは、筋持久力や安定性を高める効果はあっても、筋肉の厚み(ブロック)を作る効果は非常に薄いです。
- 筋肉の長さが変わらないため、筋肥大のシグナルが弱い
- 何分やってもシックスパックの溝は深くならない
02強度の頭打ちと時間の無駄
通常のウェイトトレーニングであれば、重さを増やすことで無限に強度を上げられます。しかし、自重でのプランクはすぐに「強度の限界(頭打ち)」が来ます。
強度が上がらないため、時間を「1分から3分へ」と延ばすしかありませんが、これは単に持久力のテストであり、筋肉を太くするアプローチとしては完全に的外れです。
- 強度が低すぎるため、すぐに筋肥大のプラトー(停滞期)に陥る
- 時間を延ばすのは持久力のトレーニングにすぎない
03プランクの正しい活用法:RKCプランク
もしプランクで腹筋に強い刺激を与えたいなら、時間を延ばすのではなく、意図的に強度を最大化する「RKCプランク」を行ってください。
通常のプランクの姿勢から、前腕(肘)とつま先を「床を滑らせるように、互いに引き寄せる(近づける)」力を全力で加えます。同時に、お尻を強く締め、ドローインで腹横筋を固めます。
この全力の収縮(ハードスタイル・プランク)を行うと、10秒〜15秒で腹筋が限界を迎えて震え出し、通常のプランクの数倍の効果を得ることができます。
プランクはウォームアップとして
長時間のプランクは不要ですが、スクワットなどの前に「体幹のスイッチを入れる(アクティベーション)」目的で、10〜20秒の短いRKCプランクを行うのは非常に効果的です。
まとめ
プランクで腹筋は割れません。ダラダラと1分間耐えるのをやめ、全身の筋肉を全力で収縮させて10秒で限界を迎える「ハードスタイル・プランク」に切り替えてください。
