STRENGTH ARTS
ハンギングレッグレイズ:広背筋の連動とスイング防止
MECHANICS 6 minLEVEL: 上級

ハンギングレッグレイズ:広背筋の連動とスイング防止

ぶら下がり腹筋を極めるための体幹制御

SA
STRENGTH ARTS LAB
VER 1.0.0

鉄棒にぶら下がった状態で行う「ハンギングレッグレイズ(またはニーレイズ)」は、腹直筋下部に対して自重で考え得る最強の負荷をかける種目です。しかし、多くの人が反動(スイング)を使ってしまい、腹筋に効かせられていません。

01ぶら下がることで得られる究極のストレッチ

床で行うレッグレイズと異なり、空中にぶら下がることで骨盤が下方に引っ張られ、腹直筋全体に強烈なストレッチ(プレストレッチ)がかかります。

この引き伸ばされた状態から、重力に逆らって脚と骨盤を持ち上げるため、非常に強力な収縮力を必要とします。体操選手の腹筋が異常に発達している理由の一つです。

  • 重力によって腹直筋が強制的にストレッチされる
  • 腹直筋下部から上部まで、全体を強烈に動員する

02スイング(体の揺れ)の原因と防止

脚を上げ下げする際に体が前後にブラブラと揺れてしまうと、腹筋のテンションが抜け、反動(モメンタム)で動作を行ってしまいます。

体が揺れる最大の原因は「肩の力が抜けて、ただぶら下がっている」ことです。

揺れを止めるには、鉄棒を両手で強く下に向かって押し下げ、「広背筋(背中)」を収縮させて肩甲骨を下制(下にロック)する必要があります。広背筋を緊張させることで、上半身が固定され、スイングを完全に防ぐことができます。

  • ただぶら下がるのではなく、広背筋を緊張させて体幹をロックする
  • 反動を使わず、コントロールされた速度で脚を上げ下げする

03骨盤の巻き上げ(後傾)が命

床のレッグレイズと同様に、ただ脚が90度まで上がっただけでは、股関節の筋肉(腸腰筋)の仕事にすぎません。

脚が上がったところから、さらに「おへそを顔に近づけるように骨盤を丸め込む」動作を行って初めて、腹直筋下部が完全収縮します。膝を曲げたニーレイズであっても、この「骨盤の巻き上げ」がなければ効果は半減します。

下ろす時のネガティブ

脚を持ち上げること以上に、脚を下ろしていく局面(エキセントリック)で重力に抗い、ゆっくりと耐えながら下ろすことが筋肥大の鍵を握ります。ストンと落とさないようにコントロールしてください。

まとめ

ハンギングレッグレイズは、腹筋だけでなく背中(広背筋)や握力を含めた全身のコーディネーションが要求される高度な種目です。揺れを完全に制御し、骨盤を高く巻き上げてください。