STRENGTH ARTS
Academyに戻る
エクササイズテクニック

主要パターン: スクワット/ヒンジ/プッシュ/プル

動作パターンで種目を整理し、観察と指導を一貫させるための基本枠組みをまとめます。

エクササイズテクニック

主要パターン: スクワット/ヒンジ/プッシュ/プル

1. なぜ動作パターンで整理するか

エクササイズの指導では、筋名の暗記よりも「どの動作パターンを練習しているか」を明確にするほうが実務的です。 動作パターンで整理すると、種目選択、回帰・進行、フォーム観察の基準が揃い、プログラム全体が作りやすくなります。

2. 主要4パターンの定義

  • スクワット: 股関節と膝関節の屈曲・伸展を協調させ、下肢と体幹で荷重を扱う。
  • ヒンジ: 股関節主導で屈曲・伸展し、脊柱の安定を保ちながら荷重を扱う。
  • プッシュ: 上肢で押す動作(水平/垂直)。肩甲帯と体幹の安定が前提。
  • プル: 上肢で引く動作(水平/垂直)。肩甲骨の制御と体幹の固定が重要。

3. スクワットの観察ポイント

  • 足部: つま先と踵の荷重バランス、アーチの潰れ、踵の浮き。
  • : つま先方向との整合(ニーイン/アウト)、左右差。
  • 骨盤/体幹: 過度の前傾、腰の丸まり、肋骨の開き。

4. ヒンジの観察ポイント

  • 股関節主導: 膝主導になり過ぎていないか。
  • 脊柱の安定: 反り・丸まりが増えないか(腹圧・呼吸も確認)。
  • 荷重: 足裏の支持、重心が前に逃げないか。

5. プッシュ/プルの観察ポイント

  • 肩甲帯: 肩がすくむ、過度に寄せ続ける、左右差。
  • 胸郭: 肋骨の開き、反り腰、首の前突。
  • 可動域: 痛みが出る角度を避け、回帰種目で成立させる。

6. 実務への落とし込み(回帰と進行の考え方)

パターンが崩れる場合は、重量を落とすだけでなく、可動域・姿勢・テンポ・支持面を調整して回帰します。 再現性が安定したら、回数→重量→セットの順で漸進します。パターンの質が保てることが前提です。

例題

Q. ヒンジ動作の定義として最も適切なのはどれか。

解答・解説

A. 股関節主導で屈曲・伸展し、脊柱の安定を保ちながら荷重を扱う

ヒンジは股関節主導が核です。膝主導になり過ぎる場合は回帰とキューで修正します。

確認テスト(3問)

Q1: 動作パターンで整理する利点は何か。
A: 種目選択・観察・回帰/進行を一貫させやすい。
Q2: スクワット観察で重要な部位の一例は何か。
A: 足部、膝、骨盤/体幹。
Q3: 進行の基本順序はどれか。
A: 回数→重量→セット(再現性が前提)。

要点まとめ(箇条書き5つ)

  • 整理: スクワット/ヒンジ/プッシュ/プルで指導を標準化
  • 観察: 足部・膝・骨盤/体幹・肩甲帯・胸郭を優先
  • 回帰: 重量だけでなくROM・テンポ・支持面も調整
  • 進行: 再現性が安定してから段階的に漸進
  • 実務: パターン単位で課題→介入→再観察