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クライアント評価

リスク評価の流れ: 問診から運動可否判断まで

問診での確認事項と、運動可否判断・医療連携の考え方を安全優先で整理します。

クライアント評価

リスク評価の流れ: 問診から運動可否判断まで

1. リスク評価の位置づけ

リスク評価は、評価の中でも最優先です。プログラムの有効性より前に、安全性を確保します。 実務では、問診で「運動を行ってよいか」「医療連携が必要か」「強度をどう設定するか」を判断します。

2. 問診で確認する主要項目

  • 既往歴・現病歴: 心血管・代謝・腎疾患、整形外科的疾患、手術歴など。
  • 症状: 胸痛、息切れ、めまい、失神、動悸、浮腫など。
  • 服薬: 血圧、心拍、血糖に影響する薬剤を含む。
  • 生活: 睡眠、ストレス、仕事、活動量。
  • 疼痛: 部位、動作、増悪要因、発症時期。

3. レッドフラッグ(運動中止・専門職紹介の目安)

レッドフラッグが疑われる場合は、運動を継続しません。医療機関への相談を促し、必要に応じて救急対応を優先します。

  • 胸痛、安静時の息切れ、失神、強いめまいなど。
  • 神経症状(しびれの増悪、筋力低下)、原因不明の強い疼痛。
  • 急激な体重変化、発熱、強い倦怠感などの全身症状。

4. 「運動可否」判断の実務

実務では、まず低リスクで開始できる条件を作り、状況に応じて医療連携を行います。 強度は、会話テストやRPEなどの主観指標を併用し、日内変動を反映します。

  • 開始: 低〜中強度、短時間、少ない種目で開始。
  • 監視: 症状、血圧・心拍の反応(可能な範囲)、主観的きつさ。
  • 進行: 症状がない範囲で段階的に。

5. 注意点(よくある誤解)

  • 自己申告の過信: 「大丈夫」は根拠になりません。具体の症状確認が必要です。
  • 評価の先延ばし: 初回の問診で把握し、危険を後回しにしません。
  • 強度の急上げ: リスクが不明な状態で高強度へ移行しない。

例題

Q. 初回問診で胸痛を訴えた。CPTの対応として最も適切なのはどれか。

解答・解説

A. 運動を実施せず、医療機関への相談を促す

胸痛はレッドフラッグになり得ます。安全性を最優先し、運動で様子を見る対応は避けます。

確認テスト(3問)

Q1: リスク評価の最優先目的は何か。
A: 運動可否判断と医療連携の要否判断。
Q2: レッドフラッグの例を1つ挙げよ。
A: 胸痛、失神、安静時の息切れなど。
Q3: 強度設定で実務的に併用しやすい指標は何か。
A: RPEと会話テスト。

要点まとめ(箇条書き5つ)

  • 優先: 有効性より安全性(運動可否と連携判断)
  • 問診: 既往歴・症状・服薬・生活・疼痛を確認
  • レッドフラッグ: 胸痛・失神・安静時息切れ等は運動中止
  • 開始: 低〜中強度から段階的に進行
  • 指標: 会話テスト/RPEで日内変動を反映