腹筋を鍛えるクランチとシットアップの違いや、腕(アームカール、エクステンション)、ふくらはぎ(カーフレイズ)といったアイソレーション種目の特性について。
どちらも腹筋の種目ですが、使用する筋肉が異なります。
クランチ(上体起こし)は、腰を床につけたまま、肩甲骨だけが浮く程度に背中を丸める種目です。これにより、腹直筋(シックスパック)だけをアイソレート(孤立)して鍛えることができます。
シットアップ(腹筋運動)は、腰を床から離して上体を完全に起こす種目です。この時、途中から腹直筋の収縮は終わり、代わりに股関節を曲げる筋肉(腸腰筋や大腿直筋などの股関節屈筋群)が主働筋として強く働きます。腸腰筋が強すぎると骨盤が前傾し腰痛の原因になることもあるため、目的によって使い分ける必要があります。
上腕二頭筋を鍛えるバーベル・アームカールでは、初心者は重いものを挙げるために上体を後ろに反らしたり、肘を前後に振ったりする反動(チーティング)を使いがちです。正しいフォームは「肘を体側にしっかり固定」し、肘関節の屈曲(曲げる動作)のみに集中することです。
上腕三頭筋を鍛えるライイング・トライセプス・エクステンション(寝た状態で行う種目)では、顔の上にバーがあるためスポッターが必須です。スポッターは必ず、選手の手首の近く(前腕部)かバー自体を下からホールドして安全を確保します(肘を支えるのは危険です)。
ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)は、腓腹筋とヒラメ筋で構成されています。
スタンディング・カーフレイズ(立った状態):膝を伸ばしているため、膝関節と足首の両方をまたぐ「二関節筋」である腓腹筋が強く引き伸ばされ、メインのターゲットとなります。走る・跳ぶなどのスポーツ動作向上に直結します。
シーテッド・カーフレイズ(座った状態):膝を90度に曲げると腓腹筋が緩むため、膝関節をまたがない「単関節筋」であるヒラメ筋に負荷が集中します。ヒラメ筋は持久力に優れた遅筋繊維が多く、アキレス腱周りの耐久力向上に重要です。
Q. ふくらはぎのトレーニングである「カーフレイズ」において、膝を約90度に曲げた座った状態(シーテッド)で行う場合、主にどの筋肉をターゲットにしているでしょうか?
A. ヒラメ筋
解説: 膝を伸ばして行うと腓腹筋が鍛えられ、膝を曲げて行うとヒラメ筋が鍛えられます。これはそれぞれの筋肉が関節をまたぐ構造(二関節筋か単関節筋か)の違いによるものです。