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エクササイズテクニック

上半身のプレス(押す)種目(ベンチプレス、オーバーヘッドプレス)

大胸筋や三角筋、上腕三頭筋を鍛える「押す」エクササイズ。ベンチプレスのバウンシングの危険性や、オーバーヘッドプレスでの正しいロックアウト姿勢について。

1. ベンチプレスの基本とバウンシングの禁止

ベンチプレスは「5点接地」を確保し、バーをゆっくりとコントロールして胸(乳頭のラインあたり)まで下ろします。この時、胸に勢いよくバーを落とし、その反発力(トランポリンのような跳ね返り)を利用してバーを挙げるチーティングを「バウンシング」と呼びます。バウンシングは胸骨や肋骨の骨折、大胸筋の断裂を引き起こす極めて危険なエラーであり、CSCSは絶対にこれを許してはいけません。重りは常に筋肉で制御し、胸に軽くタッチさせるのが正しいフォームです。

2. グリップ幅とインクラインプレス

ベンチプレスのグリップ幅を狭くする(ナローグリップ)と、大胸筋よりも上腕三頭筋(二の腕)への負荷が増加します。また、ベンチの背もたれに角度をつける「インクライン・ベンチプレス」では、フラットベンチに比べて「大胸筋上部(鎖骨部)」および「三角筋前部(肩の前)」への刺激が強く入るようになります。

3. オーバーヘッドプレス(ミリタリープレス)

立った状態でバーを頭上へ押し上げるオーバーヘッドプレスは、肩(三角筋)だけでなく、重りを頭上に支えるための体幹の強烈な安定性が求められます。バーを下から顔の前を通過させながら上に押し上げますが、バーが頭の高さを越えた直後に、「頭を少し前に出し(胸郭に入れ込む)」、バーが耳の横〜足の中心(ミッドフット)の真上に一直線に並ぶようにロックアウト(関節を伸ばし切る)します。
腰を大きく反らせて(後傾して)胸を上に向けることで「立ちベンチプレス」のようなフォームになってしまうエラーは、腰椎に極端な負担をかけるため是正する必要があります。

4. 手首の角度

プレス種目全般に言えることですが、バーを握る際に手首が極端に後ろに反り返っている(背屈しすぎている)と、バーの重みが手首の関節に直接かかり、腱鞘炎などの原因になります。バーは手のひらの真ん中ではなく、生命線のあたり(前腕の骨の真上)に乗せ、手首はほぼ真っ直ぐ(わずかに反る程度)を保つのが安全で力の入るグリップです。

理解度チェック:例題

Q. スタンディング・オーバーヘッドプレスを行う際、バーが顔を通過して頭上に挙がった直後に行うべき「正しい体幹と頭のポジション」はどれでしょうか?

▶ 答えと解説を見る

A. 頭を前に出し、バーが身体の重心の真上に来るようにする

解説: 頭を前に入れる(バーの下に潜り込む)ことで、バーと肩、股関節、足裏が一直線上になり、重さを骨格で効率よく支えることができます。頭がずっと後ろにあると、肩に無理な負担がかかります。

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