STRENGTH ARTS
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プログラムデザイン

レジスタンストレーニングの変数設計(強度、回数、セット、休息)

トレーニングの目的(最大筋力、パワー、筋肥大、筋持久力)に応じて、重量(強度)、反復回数、セット数、休息時間をどのように設定すべきか、NSCAの厳格なガイドラインを解説します。

1. トレーニング目標と変数の関係

ウエイトトレーニングは、ただ重いものを挙げればよいわけではありません。「最大筋力」「パワー」「筋肥大」「筋持久力」という4つの目標ごとに、最適な「負荷(1RMに対するパーセンテージ)」「反復回数(レップス)」「セット数」「セット間休息」が明確に定められています。

2. 最大筋力とパワーの変数設定

最大筋力(Strength):筋肉が発揮できる絶対的な力の最大値を高めます。
・負荷:85% 1RM 以上
・回数:6回 以下
・セット数:2〜6セット
・休息時間:2〜5分(ATP-CP系の完全回復が必要)

パワー(Power):力とスピードの掛け合わせ(爆発力)を高めます。限界まで追い込まず、挙上スピードが落ちる前にセットを終えます。
・負荷:75〜90% 1RM
・回数:1〜5回(単一エフォート種目は1〜2回、複数エフォート種目は3〜5回)
・セット数:3〜5セット
・休息時間:2〜5分

3. 筋肥大と筋持久力の変数設定

筋肥大(Hypertrophy):筋肉の横断面積(サイズ)を大きくします。代謝的ストレス(乳酸などの蓄積)と筋損傷が鍵となります。
・負荷:67〜85% 1RM
・回数:6〜12回
・セット数:3〜6セット
・休息時間:30秒〜1.5分(不完全回復のまま次のセットに入りパンプアップさせる)

筋持久力(Muscular Endurance):筋肉が長時間働き続ける能力を高めます。
・負荷:67% 1RM 以下
・回数:12回 以上
・セット数:2〜3セット
・休息時間:30秒 以下

4. ボリュームロードの概念

トレーニングの総仕事量を示す指標として「ボリュームロード」があります。
ボリュームロード = 挙上重量 × 反復回数 × セット数
例えば、100kgのスクワットを10回×3セット行った場合のボリュームロードは「3000kg」となります。筋肥大を目的とする場合は、このボリュームロードを最大化するような変数(中重量×中回数×多セット)が選択されます。

理解度チェック:例題

Q. ラグビー選手の「最大筋力」を向上させることを主目的としてバックスクワットのプログラムを作成する場合、最も適切な「反復回数」と「セット間休息時間」の組み合わせはどれでしょうか?

▶ 答えと解説を見る

A. 反復回数:6回以下 / 休息時間:2〜5分

解説: 最大筋力の向上には高強度(85% 1RM以上)の負荷が必要であり、その負荷で挙上できるのは自ずと6回以下になります。また、神経系とATP-CP系エネルギーを完全に回復させるために、2分から5分という十分な長さの休息が不可欠です。